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zoom RSS 那珂湊支所新庁舎工事

<<   作成日時 : 2017/06/19 02:46   >>

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総事業費6億5千万をかけて、ひたちなか市那珂湊支所(旧那珂湊市役所)の建物が更新される。4月27日の安全祈願祭後、現庁舎の裏の(旧)第二庁舎後が整地されたと思いきや、引き続いて基礎工事が急ピッチで進む。L字型に地下2mほど掘られた建物基部(?)には、幾つかのコンクリ土台が設えられている。ざっと見で1階部分の延床面積は1000平米。
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個人的には、ほそぼそとした行政サービスであったにせよ、支所が近場にあることは嬉しい限り。その湊支所の職員数は、1994年の勝田市との合併による「ひたちなか市」新設後、急激に減少している。合併時242名の那珂湊支所職員が約10年後の2001年には23名になっていたというのだから、当時の市町村合併による「公務員減らし」は、ちょっとした事件だ。特に震災時にこの人数で対応していたというのは驚異であり、不眠不休の生活者支援が続いたであろう。この地にも公僕という価値観が生き続けていることに感謝したい。

その20名程度の人間が、1958年に作られた鉄筋コンクリート製3階建ての旧那珂湊市役所(第一庁舎)で仕事するわけだから、傍目にはガラガラ状態の公共スペース。ちなみに第一、第二庁舎の延床面積は、2142平米。積極的に活用されていたわけでもない。

先ほどの概算した新庁舎の床面積は、どのように有効利用されるのか?ひたちなか市の説明によれば、「地域の歴史・文化団体や市民からの意見と要望などを踏まえて、市民交流や郷土の歴史・文化的資料と所蔵品の収蔵施設、市民の芸術文化活動による作品展示設備など備えるための吹き抜けスペース(市民ホール)を設ける」ためなどと称して、当初予算に1億5千万積みましている。総2階建ての新庁舎となるのだろうか?だとすると、床面積は現庁舎とほぼ同じになってしまう。

残念ながらどこを調べても、新庁舎の利用構想が出てこない。我々市民が出資者なのだが、具体的な空間利用の議論は、果たしてどこで進んでいるのか?桂設計が落札したと言われているが、経験豊なその事務所サイトにも3次元の夢は見つけられなかった。パブリックアセスメントというものは行われたのだろうか、行うつもりはないのだろうか?新庁舎構想への「要望」があったくらいなのだろうから、さまざまな利用形態、利益・効率に関する宣伝がどこからも見えない、というのも不思議。

これは邪推だが、傍目にも有効利用から程遠い状況だった現在の庁舎空き部屋・空き空間から察すると、そんな簡単に「市民からの意見と要望」などが実現するとは思えない。モニュメントと、旧庁舎と同程度に配された、誰も使わない会議室、休憩室、倉庫(災害準備室か?)が枠を埋め尽くしたりして・・・。

City hallの充実は、この街に暮らす人間の責任でもある。吹き抜けスペースなどは利用したいところだ(か?)。それはどのように実現するのか?「郷土の歴史・文化的資料と所蔵品の収蔵施設、市民の芸術文化活動による作品展示設備」などは、私には二の次のプライオリティにしか見えない。よほど明解な未来に向けたコメントが発信されない限り、それらのものは遺物でしかなく、今を生きる者たちとの議論の場とならない。歴史を知るモニュメントのそばに、食事と健康相談と茶話会の持てるフリースペースががあるのなら、少しは人々がたむろするイメージもつくけれど・・。まさか(中途半端な展示と解説コーナーで構成された名誉だけが刻まれた)墓場を作りたいわけじゃなかろうし。

重要な点は、「市民交流」というイメージ。

サークルの練習会場を作るのか?大概の趣味と娯楽のサークルは、すでにその既得権益がある。いわゆる「オタク」集団として場所の取り合いをするに違いない。もちろん、定常的な活動の場とはなるだろうが、そこには「コーラスのおばさん・おじさん」の子どもたちやつれあい、「料理教室」や「フラ」に走る奥様・お姉さま・お兄様の子どもたちや友達、同居家族が存在することに注目したい。彼らは、この人々が楽しんでいる間、何をしてるのか?

そのような二次的コミュニティーに位置する子どもたちや大人・年寄りが気軽に立ち寄れる遊び場やレストラン・喫茶を設けるには、3〜4人程度のスタッフがどうしても必要となる。あるいは市政に関わるボランティア団体を維持するためのオフィイスとか。それでも、だ〜れも来ない、自己満足的過去の遺物展示や自慢の写真展をやるよりは、ずっとマシなことだと思うのだが・・。実情としてはひたちなか市に点在する「コミセン」の利用状況が、オタク集団を除くと、日常的には、暗く寂しい限りに見えることをご存知だろうか?オタク者周辺の子供や大人を談話室や学習室、喫茶室にひきつけ、帰宅部の子供の居場所となりうる二次的コミュニティスペースを、職員が足りないために、閉鎖せざるを得ないからじゃないのか。土・日に子供が出入りできない「コミセン」共有スペース、というのも行政がどっちを向いているか、よく示している事例に思われる。

気になる事は、そばにある「保健センター」でも見受けられる。介護保険が今より豊だった数年前までは、毎日のように老人が訪れ、「健康体操」(+おしゃべり)という空間を提供していた。それが途絶えてこの方、立派な2階建ての建物には、誰も訪れない。ほぼ数人のスタッフが(なんのためか?)存在するのみ。定期健康診断の割り振りすら、よそへ回すことになってしまった、鉄筋コンクリート総2階建ての立派な建物の施設回転率の低さは目を覆うばかりである。日常的に老人が集まれる場所はセーフティネットの一部としてりっぱに機能する。そちらを捨てて、「見回り要員」などをわざわざ配置する、というのも如何なものか?公共施設は使い切らなきゃ、もったいない。

地方行政の細かなところまでを知る由もないのだが、「仏作って魂を入れず」という駄作にお陥りがちな箱ものづくりだからこそ、気になってしまう。「仏」とはまさに的確な人材(と組織)投入のことなのであり、アイデアを秘めた職員が配置されない限り、新庁舎だって墓場と化してしまうのではないのか?
箱物に比べ、年度あたりの人件費はさほどではないが、我々は人材を流動化させることに、まだ慣れていない。ファミマと蔦屋のコラボする場所に子どもたちが集まり、老人たちが立ち寄っている場面は、那珂湊にも見られる(ほとんど夜の最大繁華場所と言っていい)。彼らは、僅かな料金で人や本や物と接する事のできる明るく清潔な場所として、そこを選んでいる。新庁舎の空きスペース利用では、是非ともこれを凌駕するアイデアを揃えたい。

人件費はどの時期まで積算するかで、確かに箱物投資とは異なる天秤が必要になるのだろうが、「僅かな投資で賄える福利厚生」という面は、もっと追求してほしい点だ。構想を公開することが嫌いな市(長さん)なのかもしれないが、財政の最終決定権を、我々があなた(がた)に移譲しているということを忘れないでほしいのだ。あなたの新庁舎の夢は果たしていかなるものなのか?投資する価値があるのか?せっかくのbig event。我々のCity hall branchと言うものを共有したいのだが、如何?

来年には開業するという新庁舎。その大部分のスペースが過去の遺産ばかりで今と同じく墓参りの状態にならないことを願う。

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